ティンダーは手軽に出会えるマッチングアプリですが、投資詐欺や恋愛詐欺などの被害が複数報告されています。
ティンダーを利用した詐欺から身を守るためには、詐欺師の手口や対処法を知り、怪しい誘いかどうか冷静に判断することが大切です。
本記事では、マッチングアプリで多く見られる詐欺の手口とともに、被害に遭った場合の対処法や相談先を紹介します。
ティンダーとは
ティンダー(Tinder)は、無料で気軽に交際相手を探せるマッチングアプリの一つです。
2012年にアメリカで開発され、10代後半から20代の若い世代を中心に人気があり、190カ国40以上の言語に対応しています。
ティンダーは世界中に利用者がおり便利な一方で、投資詐欺や恋愛詐欺などの被害が複数報告されています。マッチングアプリは、アカウントの登録条件が甘く詐欺に利用されやすいため注意が必要です。
ティンダーにいる詐欺師の手口
ティンダーに潜む詐欺師の手口は、以下のとおりです。
- 出会ってすぐに熱烈なアプローチをする
- プロフィールにLINE IDを掲載する
- 儲かる投資を勧める
ティンダーでやり取りしている相手に、詐欺師の手口と同様の行動が見られる場合は注意してください。それぞれの手口について詳しく紹介します。
出会ってすぐに熱烈なアプローチをする
ティンダーで出会った直後に熱烈なアプローチをしてくる相手は、詐欺師の可能性が高く注意が必要です。詐欺師は出会った直後に熱烈な求愛アピールをすることでロマンチックな恋愛を演出し、ターゲットの信用を得たうえでお金を騙し取ります。
詐欺師の特徴は、容姿端麗なプロフィール写真を使用して近づいてくる点です。エンジニアやパイロットなどの職業を名乗り華やかな生活を見せつけ、社会的地位や経済力をアピールするケースもあります。
詐欺師の狙いは、熱烈なアプローチや華々しいステータスに魅了されたターゲットに恋愛感情を抱かせ、冷静さを失わせることです。
ティンダーで出会ってすぐに熱烈なアピールをされたら詐欺を疑いましょう。
プロフィールにLINE IDを掲載する
ティンダー詐欺ではプロフィールにLINE IDを掲載し、マッチングアプリを介さずにターゲットとLINEで直接やり取りする手口があります。
ティンダー上で投資勧誘や詐欺行為などを行なった場合は、通報され運営から処罰を受けるリスクがあります。通報されるとアカウントが停止されたり登録が制限されたりしてしまうため、詐欺師はリスク対策としてLINEといったほかの連絡手段を利用することがほとんどです。
LINEは運営者の監視が届きにくく詐欺を働きやすいといえます。
マッチングアプリのプロフィールにLINE IDを掲載している相手には注意し、出会って間もない時期に連絡先を聞かれても安易に教えないことが大切です。
儲かる投資を勧める
ティンダーで儲かる投資を勧められた場合は、すぐに詐欺を疑いましょう。
マッチングアプリで出会った相手を投資に誘い金銭を奪い取る手口は、詐欺師の常套手段です。恋愛関係となり信用している相手から投資を勧められたとしても、安易に信じることは危険です。
投資はさまざまな要因によって価格変動が起こり、損をするリスクがあります。詐欺師は「必ず儲かる」と好条件の投資を勧めますが、賭け事に絶対はありません。
儲かる投資を勧められた場合、鵜呑みにせず取引内容やリスクについて確認が必要です。商品の詳細やリスクなどを説明せずメリットのみを伝えられた場合は、詐欺の可能性が非常に高いため注意してください。
ティンダーで詐欺に遭わないための確認項目
ティンダーで詐欺に遭わないために確認すべき項目は、以下のとおりです。
詐欺師の特徴 |
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注意すべき言葉 |
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連絡方法 |
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やり取りしている相手の日本語が不自然な場合、テンプレートを使用した詐欺師の可能性があります。詐欺師は可能な限り短時間で複数のターゲットへ接触を試みるため、テンプレートを使用する傾向にあります。
詐欺が疑われる場合は早い段階で相手とのやり取りを中断しましょう。
ティンダーで詐欺被害に遭った場合のリスク
ティンダーで詐欺に遭った場合は、二次被害のリスクがあります。
ティンダーで出会った相手に提供した個人情報は詐欺グループ内で取引され、以下のような新たな被害に繋がる可能性があります。
- 被害回復を謳う詐欺
- クレジットカードの不正利用
- 銀行口座の預金引き出し
- なりすまし
二次被害を防ぐためには、詐欺に気付いたら迅速に専門家へ相談し適切な助言を受けることが重要です。
ティンダーで詐欺に遭った場合の対処法
ティンダーで詐欺に遭った場合の対処法は、以下のとおりです。
- 被害の証拠を集めておく
- 金銭のやり取りに応じない
- 相手との連絡を控える
ティンダーをはじめとしたマッチングアプリでは、相手の素性がわからないがゆえに詐欺師が紛れ込んでいる可能性があります。詐欺師に出会ってしまった場合の対処法を把握しておきましょう。
被害の証拠を集めておく
ティンダーで詐欺に遭った場合は、返金請求や被害届提出の際に被害を立証するために可能な限り多くの証拠を集めましょう。
集めておくべき情報は、以下のとおりです。
- 詐欺師の個人情報(氏名・住所・電話番号など)
- メッセージのやり取り内容
- 契約書・請求書
- 振込口座・送金履歴
マッチングアプリやLINEでのやり取りは詐欺師に削除される可能性があるため、スクリーンショットを使用して保存してください。詐欺に遭った経緯をメモに時系列でまとめておくと第三者への相談の際に役立ちます。
金銭のやり取りに応じない
ティンダーでやり取りしている相手から金銭を要求されても応じてはいけません。金銭の貸し借りや投資はトラブルの元になるため、信頼できる相手でも避けたほうが無難です。
投資勧誘のために近づく詐欺師は、ターゲットに株の購入やセミナーへの参加を勧めます。メッセージ上での投資勧誘に加え、直接会った際にセミナーへ連れていかれるケースもあります。
「口座開設は無料だから」「必ず儲かるから」といった誘い文句には注意し、冷静に判断してください。
相手との連絡を控える
ティンダーでやり取りしている相手に詐欺が疑われる場合は、速やかに連絡を控えましょう。
詐欺師と恋愛関係になっていると、金銭的被害に遭うだけでなく信用していた相手から裏切られることにより精神的負担がかかります。相手を信じたい気持ちがあっても、詐欺が疑われる場合は冷静に判断するよう心がけてください。
詐欺師と関係を続けて被害額が莫大になる前に、早い段階で連絡を断つことが大切です。
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ティンダーで詐欺被害に遭った場合の相談先
ティンダーで詐欺被害に遭った場合の相談先は、以下のとおりです。
- ティンダーの運営会社
- 警察
- 弁護士
詐欺に遭った際の相談先は、被害回復したいのか詐欺師を刑事罰に問いたいのかなど目的によって選択すべき機関は異なります。
詐欺の被害回復には早期対応が必要なため、自身の目的や状況に応じて適切な相談先を選択してください。
ティンダーの運営会社
ティンダーで詐欺被害に遭った場合は、運営会社に報告しましょう。
ティンダーの運営会社に報告すると、通報者と詐欺師の各マッチリストにあるアカウント名が非表示になります。運営会社の調査により規約違反が確認されれば、詐欺師のアカウントを停止したり強制退会させたりできます。
詐欺が疑われる場合は、ほかのティンダー利用者が被害に遭わないよう可能な限り速やかに運営会社に報告してください。ティンダーの公式サイトでは利用者の安全を最優先するため、疑わしい行為に気付いた際の報告を呼びかけています。
警察
ティンダーで詐欺被害に遭い詐欺師を刑事罰に問いたい場合は、警察へ相談しましょう。
同様の詐欺事件が複数発生していれば、警察に被害届を提出することで捜査してもらえる可能性があります。捜査対象となれば詐欺師を刑事罰に問えるケースがあり、犯人に対する損害賠償請求が視野に入ります。
被害届を提出する際は証拠が必要なため、事前に情報を集めることが重要です。
警察は犯罪の取り締まりを目的とする組織であり、民事不介入の原則から返金対応は行なっていません。詐欺師を刑事罰に問いたい場合に選択すべき相談先といえます。
弁護士
ティンダーで投資詐欺に遭い返金を求める場合は、経験豊富な弁護士に相談しましょう。
弁護士に投資詐欺を相談するメリットは、以下のとおりです。
- 返金請求の方法を教えてもらえる
- 法的手続きを委任できる
- 弁護士名で詐欺師にプレッシャーを与えられる
弁護士に被害回復を依頼すると詐欺師とのやり取りを一任できます。
弁護士名で返金請求の通知を送付し詐欺師にプレッシャーをかけることで、個人で交渉するよりも被害回復の可能性が高まります。
弁護士が対応する分野は幅広いため、依頼する場合は詐欺の被害解決に強い弁護士事務所を選ぶことが重要です。
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ティンダーで詐欺被害に遭った場合は一人で悩まず、ぜひ一度当事務所にご相談ください。