マッチングアプリで投資に勧誘され、「この投資話に乗っても大丈夫だろうか」と不安を感じてはいないでしょうか。
マッチングアプリで起きている投資詐欺の解決は、弁護士への相談が有効です。弁護士は被害金請求に精通しているため、被害の回復が見込めます。
当記事では、マッチングアプリで急増する投資詐欺の手口や特徴を紹介します。被害に気づいた際は適切な対処法で早期解決を目指しましょう。
マッチングアプリで急増する投資詐欺の手口
マッチングアプリで急増している投資詐欺の手口は、以下の3つです。
- 暗号資産への投資を勧められる
- 高額な情報商材を勧められる
- プロ向けファンドを持ちかけられる
コロナ禍以降、マッチングアプリでの投資詐欺は増加傾向にあります。被害が増す理由は、マッチングアプリが新しい出会いの主流となり、詐欺目的で悪用する方が増えたことが原因です。
暗号資産への投資を勧められる
マッチングアプリで多く見られる詐欺の一つは、暗号資産への投資勧誘です。暗号資産を取引すれば財産を増やせると詐欺師に話を持ちかけられ、高額の売買を要求されます。
詐欺師は「暗号資産の運用を代行する」と言い、指定口座をターゲットへ提示します。勧誘時に運用画面で見せられる利益は架空のもので、暗号資産は出金できません。
詐欺師に高額の出資を要求され、支払いできない旨を伝えると突然連絡が取れなくなり多額の損失だけが残ります。
高額な情報商材を勧められる
マッチングアプリで急増している手口の一つに、高額な情報商材を勧められる投資詐欺があります。詐欺師は投資関連の情報商材の購入をターゲットへ促し、指定口座への振り込みを要求します。
マッチングアプリでやり取りを進めていくうちに、投資の成功者やお金持ちをアピールする相手がいた場合は要注意です。詐欺師は「絶対に儲けられる」と謳ったり、「一緒にビジネスをしたい」と迫ったりする場合もあります。
高額なお金を振り込んだにも関わらず、商材が届かず相手と音信不通になった場合は投資詐欺を疑いましょう。
プロ向けファンドを持ちかけられる
マッチングアプリでは、偽のプロ向けファンドの運用を持ちかける詐欺も増加傾向にあります。プロ向けファンドとは、銀行や証券会社など、金融商品取引法で定められた投資家に向けて販売される資金運用の仕組みです。
たとえば、50人中1人以上プロの投資家がいれば、49人以下の一般出資者であってもプロ向けファンドの勧誘は可能です。偽のプロ向けファンドの場合、詐欺師が提示する投資先は実在しません。
マッチングアプリにいる詐欺師は「あなただけ特別」といった恋愛感情を利用し、多額のお金を騙し取ります。
マッチングアプリでの投資詐欺の特徴
マッチングアプリでの投資詐欺の特徴は、以下の3つです。
- 恋愛目的で近づく
- 結婚話から投資を持ちかけられる
- 急に連絡が途絶える
詐欺師は真剣な出会いを求めるアプリ利用者を狙い、恋愛感情を抱かせて投資を勧めます。投資詐欺の手口は巧妙で、知らないうちに高額のお金を騙し取られるため注意が必要です。
恋愛目的で近づく
マッチングアプリ内に潜む詐欺師は、投資の知識が乏しい方を選定して恋愛目的を装って近づきます。詐欺師が恋愛目的でターゲットに近づく理由は、警戒心を解いて投資を勧めやすくするためです。
投資話をされなくても恋愛関係への発展を急ぐようなメッセージを頻繁に送ってくる方は、詐欺師の可能性が高いといえます。マッチングアプリ内での投資勧誘は禁止事項にあたるため、詐欺師はほかの連絡ツールとしてLINEへ誘導する傾向があります。
他のアプリやSNSで連絡を取りたいと言われた場合、信用できる相手か十分に確認してください。
結婚話から投資を持ちかける
詐欺師は恋愛関係に発展したのち、結婚話から投資を持ちかける特徴があります。「2人の将来のため」と謳って出資するように促し、指定の金融機関へ振り込むよう指示します。
詐欺師は初めは少額から投資させ、次々と高額出資を要求することが特徴です。マッチングアプリに潜む詐欺師は投資の成功者を装い、資金運用の代行を申し出たり、虚偽の利益を提示したりします。
詐欺師はターゲットに対し結婚話を持ち掛けますが、お金を騙し取ることが目的のため実際に会おうとはしません。何度誘ってもはぐらかされる相手は注意が必要です。
急に連絡が途絶える
マッチングアプリの投資詐欺では、相手との連絡が急に途絶えるという手口があります。詐欺師はターゲットからお金を騙し取れなくなった場合、被害に気づかれる前に姿を消します。
マッチングアプリやLINEは詐欺師にブロックされ、出資先の偽サイトもアクセスできません。
ターゲットが被害に気づく前に詐欺師はマッチングアプリを退会し、身元や投資先の情報を消します。連絡が途絶えると被害者が詐欺師から直接お金を取り戻すことは困難であり、負債だけが残ります。
被害者は相手と連絡が取れなくなって初めて、詐欺に遭ったと気づく場合が大半です。
マッチングアプリで出会った相手から投資詐欺にあった場合の対処法について、以下の記事で解説しています。
ぜひ参考にしてください。
![](https://aozoralawoffice.jp/media/wp-content/uploads/2023/10/162.マッチングアプリを使った投資詐欺の手口に注意!見分け方と対処法-100-160x90.jpg)
投資詐欺に遭った場合の対処法
投資詐欺に遭った場合の対処法は、以下の4つです。
- 国民生活センター・消費者生活センターに相談する
- 被害回復給付金支給制度を利用する
- 警察へ相談する
- 弁護士に相談する
詐欺被害に遭ったと気づいた際は、できる限り迅速に返金請求に向けて動きましょう。適切な対処を取ることで被害金の回収が見込めます。
国民生活センター・消費生活センターに相談する
投資詐欺に遭った場合の対処法の一つに、国民生活センター・消費生活センターへの相談があります。国民生活センターと消費生活センターは、商品やサービスの契約で起きたトラブルの相談を受け付けている公的機関です。
消費者ホットライン「188」に電話をかけると、国民生活センターや消費者生活センターに相談できます。相談員に詐欺被害の内容を伝えると、返金請求が可能な弁護士や司法書士などの関係機関を紹介してくれます。
消費者ホットラインは土日祝でも対応可能なため、被害者が利用しやすい点もメリットです。
被害回復給付金支給制度を利用する
投資詐欺の対処法として、被害回復給付金支給制度を利用できる場合があります。被害回復給付金支給制度は、組織的に行われた詐欺犯罪で犯人が得た財産を刑事裁判後に被害者へ給付する制度です。
手続きが開始された事件は検察庁ホームページに掲載されるため、申請対象か確認できます。被害回復給付金支給制度を利用できる場合、担当の検察官へ届出を提出しましょう。
検察官に申請者の受給資格が認められれば、被害額の裁定とともに通知が届き、給付金が支給されます。
警察へ相談する
投資詐欺の被害は、警察へ相談することも対処法の一つです。警察には相談専用電話「#9110」があり、被害状況を伝えると、相談員が適切な対処法を提案してくれます。
マッチングアプリでの投資詐欺はインターネット上の犯罪であり、「サイバー犯罪相談窓口」も利用可能です。
警察は民事不介入の原則があるため返金には動いてくれませんが、被害回復に有効な関係機関を紹介してくれます。
詐欺師の逮捕が目的であれば警察に被害届を提出しましょう。被害届が受理されれば詐欺事件として捜査が開始されますが、証拠が不十分だと受け付けてもらえない場合があります。
弁護士に相談する
投資詐欺に遭った場合は弁護士への相談がおすすめです。弁護士は、詐欺師に対して被害金額の上限なく返金請求ができます。
投資詐欺に強い弁護士であれば、被害解決の経験を活かして和解交渉や民事訴訟などを行なってくれます。
詐欺師とのやり取りや返金請求の手続きも弁護士が代わりに請け負ってくれるため、被害者の精神的負担も軽減されるでしょう。被害届や告訴状などの書類は、弁護士が作成すると詐欺を立証した事実になり、警察に受理される可能性が高まります。
FX・仮想通貨などの高額投資詐欺について弁護士に無料相談してみる
被害回復に向けて弁護士ができること
投資詐欺の被害回復に向けて弁護士ができることは、以下の3つです。
- 返金可能かの判断
- 詐欺師との返金交渉
- 訴訟を起こす
個人で被害回復に向けて動く場合、問題解決までに膨大な時間と体力が必要です。弁護士に相談すれば、被害を解決した経験や投資詐欺に関する知識をもとに最適な方法でスムーズに対処してくれます。
返金可能かの判断
弁護士ができることの一つは返金可能か否かの判断です。マッチングアプリを利用した投資詐欺は、詐欺師に対して返金請求をしても全額返ってくる可能性は低いという現状があります。
詐欺師に賠償能力がない場合や被害に対する損害賠償請求権の時効が過ぎた場合は、お金を取り戻すことが困難です。
弁護士は過去に成功した返金請求の事例や詐欺師の経済状況をもとに、被害金を回収できるか判断してくれます。返金請求が不可能な場合も、弁護士は被害者に合った対処法を検討してくれます。
詐欺師との返金交渉
詐欺師との返金交渉も弁護士ができることの一つです。被害者個人では詐欺師に相手にされない場合も、弁護士は証拠をもとに優位な立場で交渉してくれます。
振り込め詐欺救済法による口座凍結や被害届の提出などを弁護士が代行すると、詐欺師へ圧力を与えられる交渉材料となります。
マッチングアプリで投資詐欺に遭い、被害回復が可能とわかった場合は即座に弁護士へ返金交渉を依頼しましょう。
訴訟を起こす
詐欺師が返金交渉に応じない場合は、弁護士が返金請求の訴訟を提起できます。訴訟を起こすと詐欺師は出廷を余儀なくされ、敗訴を恐れて示談を申し出る可能性があります。
マッチングアプリでの投資詐欺の返金交渉が難航した場合、訴訟の準備が必要です。訴訟の際に必要な書類や証拠品の準備は投資詐欺に強い弁護士に依頼しましょう。
投資詐欺に強い弁護士は、裁判で被害を立証できるように的確に準備してくれます。
投資詐欺被害の返金請求は弁護士へ相談
マッチングアプリで投資詐欺に遭った際は、弁護士へ相談し返金請求を行いましょう。弁護士は被害回復の経験や投資詐欺の知識を活かし、解決に向けて的確に動いてくれます。
当事務所はマッチングアプリでの投資詐欺を熟知した弁護士が在籍し、高額な被害金の返金請求に成功した実績が豊富です。
電話やメール、LINEでの相談は何度でも受け付けており、正式な着手までの料金はかかりません。投資詐欺被害でお困りの方は一人で悩まず、ぜひ一度当事務所の無料相談をご利用ください。