仮想通貨投資が注目される一方で、仮想通貨を悪用した詐欺被害も急増しています。
仮想通貨詐欺には特徴があり、見分け方を事前に知っておくことで詐欺被害のリスクを軽減できます。安全に投資を行うためには、仮想通貨に関する知識を持っておくことが大切です。
当記事では、仮想通貨詐欺の見分け方や詐欺の特徴、被害に遭った際の対処法を紹介します。
仮想通貨詐欺とは
仮想通貨とはインターネット上でやりとりできる資産のことで、仮想通貨をさまざまな手口で悪用した詐欺のことを仮想通貨詐欺といいます。
仮想通貨投資が注目されて新たに投資を始める人が多いなか、知識の浅い初心者を狙った仮想通貨詐欺が急増しています。国民生活センターでは、仮想通貨に関するトラブルの相談件数は年間3,000件にのぼると発表がありました。
消費者庁からも仮想通貨詐欺に関する注意喚起も行われているため、投資を始める際は詐欺への警戒が必要です。仮想通貨投資が詐欺か見分けるためには、詐欺の特徴を知ることや投資についての正しい知識を得ることが大切です。
仮想通貨詐欺によくある特徴4選
仮想通貨詐欺によくある特徴は、以下の4点です。
- セミナーで勧誘される
- 代理店をとおしての購入を迫られる
- 最低購入金額が高い
- 価格保証を謳っている
仮想通貨詐欺の手口は幅広く存在するものの、パターン化されているため特徴があります。詐欺に遭うリスクを下げるためにも代表的な特徴を知りましょう。
1.セミナーで勧誘される
仮想通貨詐欺の特徴の一つに、セミナーで勧誘されることがあります。
投資について学ぶために参加したセミナーや勉強会で、仮想通貨の購入や紹介制度をすすめられます。セミナー開催者が仮想通貨の購入をすすめるのは紹介料をもらうためであり、「マルチ商法」と言われる方法です。勧誘を広げて購入者が増えるほど、多くの紹介料を得られる仕組みです。
2023年5月には仮想通貨に関するセミナーを開き、マルチ商法で不正に勧誘したとして12人が逮捕されています。セミナーで仮想通貨の購入を迫られたり、紹介制度があったりした場合は詐欺を疑いましょう。
参考:暗号資産投資セミナーで7億円集金か…大阪府警、不正勧誘の疑いで12人逮捕へ|読売新聞
2.代理店をとおしての購入を迫られる
代理店を装って購入を迫られることも仮想通貨詐欺の特徴です。仮想通貨の取引は主にインターネット上の「取引所」を使って行うため、代理店や仲介業者を挟む必要はありません。
「手数料無料」や「特別価格」などと謳い、代理店で仮想通貨の購入を迫られます。お金を振り込んだら代理店とは音信不通になり、そのまま投資資金を持ち逃げされる方法です。
仮想通貨取引において「代理」という言葉には注意が必要です。代理店や仲介業者と名乗る人物から購入を迫られた場合は詐欺であるため、取引を断りましょう。
3.最低購入金額が高い
仮想通貨投資が詐欺である特徴として、最低購入金額が高いことがあります。詐欺の場合は多くの資金を集めることが目的のため、「最低20万円から」などと最低購入金額を高く設定しています。
安全性の高い取引所では数百円から仮想通貨の購入ができ、少額でも投資を始めることが可能です。最低購入金額が高い仮想通貨を勧められた際に、詐欺であると気付きやすくなるため覚えておきましょう。
最低購入金額が高い場合は詐欺を疑い、購入を避けることが賢明です。
4.価格保証を謳っている
「この価格より下がることはない」と価格保証を謳っている場合は詐欺の可能性があります。価格を保証することで「損することはない」と安心させ、詐欺目的の仮想通貨の購入に繋げるためです。
仮想通貨の価格は日々変動が大きく予測が難しいため、販売者であっても価格の保証はできません。絶対に利益が出るという仕組みも存在しないため、リスクも伴います。価格が保証されている仮想通貨は詐欺を疑いましょう。
また、金融商品の取引において価格を保証することは違法行為です。「保証」という甘い言葉に騙されないようにしましょう。
仮想通貨詐欺の見分け方4選
仮想通貨詐欺か否かを見分けるポイントは、以下の4点があります。
- 金融庁への登録があるか確認する
- 過去に起きた仮想通貨詐欺事例を検索する
- 断定的な表現が多い場合は疑う
- 公式サイトやホワイトペーパーを確認する
仮想通貨投資を安全に行うためには、事前に詐欺の見分け方を知ることが大切です。仮想通貨詐欺の具体的な見分け方を紹介します。
金融庁への登録があるか確認する
仮想通貨投資を始める前に、取引を行う業者が金融庁への登録があるかを必ず確認しましょう。
2017年4月より、仮想通貨取引を行うには金融庁での「暗号資産交換業者」へ申請・登録が必須となりました。厳しい審査を通過して金融庁への登録が完了している業者は安全性が高いといえます。無登録で取引を行なっている場合は違法行為にあたるため、詐欺の可能性が高く危険です。
仮想通貨詐欺か見分けるには金融庁のホームページで登録の有無を確認し、無登録の業者との取引は避けましょう。
過去に起きた仮想通貨詐欺事例を検索する
仮想通貨を使った詐欺事例を検索し、知っておくと詐欺を見分けることが可能です。
実際にあった過去の詐欺手口を知ることで怪しい投資話に気付きやすくなります。ニュースのほかにも、国民生活センターや消費者庁のホームページでは多くの詐欺事例が掲載されています。SNSやインターネットも活用し、過去の仮想通貨詐欺について知っておくことが大切です。
取引を行う業者の評価をや口コミを検索し、過去に詐欺事件を起こしていないか事前に調べることで詐欺を回避できます。過去の詐欺事例に似ていると感じた場合は、すぐに取引をやめましょう。
断定的な表現が多い場合は疑う
仮想通貨詐欺の場合、「絶対に」「必ず」という断定的な表現を多用しています。
断定的な表現が多い理由は、「絶対に儲かるから大丈夫」と安心させて詐欺目的の仮想通貨の購入へ繋げるアピールです。断定的な表現に加えて、メリットだけを強調しているケースも多くあります。仮想通貨を含めた投資に「絶対」は存在せず、リスクが付き物です。デメリットも理解したうえで投資を行うことが大切です。
「絶対」「必ず」といった言葉が多い場合は詐欺を疑い、根拠のない甘い言葉は信用しないようにしましょう。
公式サイトやホワイトペーパーを確認する
仮想通貨詐欺を見分けるためには、公式サイトやホワイトペーパーの確認が重要です。
ホワイトペーパーとは、仮想通貨の内容や目的について記載される計画書・説明書のことです。詐欺の場合はホワイトペーパーが存在しなかったり、内容が不十分であったりします。英語で書かれていることが多いホワイトペーパーですが、スペルミスが目立つ場合も信用に欠けるため注意が必要です。
仮想通貨業者の公式サイトにプロジェクトの概要ではなくメリットばかり記載されている場合も詐欺の危険があります。ホワイトペーパーや公式サイトは詐欺を見分ける判断材料になるため、投資を行う前に必ず確認しましょう。
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仮想通貨詐欺に遭ったときの対処法
仮想通貨詐欺に遭った際の対処法は、以下のとおりです。
- 国の相談窓口を利用する
- 警察へ相談する
- 仮想通貨詐欺に詳しい弁護士へ相談する
仮想通貨詐欺に遭った場合は一人で悩まずに、まずは第三者に相談することが大切です。知人に相談しにくい内容でも、公的な機関であれば気軽に相談でき適切なアドバイスを受けられます。
国の相談窓口を利用する
仮想通貨詐欺に遭った場合は、国が設置している以下の相談窓口を利用しましょう。
- 金融サービス利用者相談室
- 消費者センター
詐欺被害を専門とした相談員が対応し、被害回復に向けたアドバイスをしてくれます。被害金の返金手続きはできないものの、的確なアドバイスによって回復への道筋が立てられるでしょう。無料で相談できるため気軽に問い合わせができます。
警察へ相談する
仮想通貨詐欺の対処法として警察への相談も有効です。
被害届を出して捜査が必要であると判断された場合は、詐欺業者の逮捕に繋がる可能性があります。警察では被害回復に向けた法的な手続きはできませんが、捜査が始まることで同様の被害者が見つかり、被害の拡大を防止できます。
警察相談ダイヤル#9110に電話をかけると相談窓口へ繋がるため、仮想通貨詐欺の相談に利用しましょう。
仮想通貨詐欺に詳しい弁護士へ相談する
仮想通貨詐欺に遭い、返金請求を行うには詐欺被害に詳しい弁護士への相談がおすすめです。
被害回復に向けた返金請求を個人で行うことは困難です。仮想通貨詐欺に詳しい弁護士であれば必要な手続きを適切に判断し、迅速に回復へと導いてくれます。詐欺業者への返金交渉や裁判になった場合の手続きもすべて任せられます。
オンラインでの無料相談を設けている事務所も存在するため、詐欺被害に悩む際は弁護士へ相談しましょう。
仮想通貨詐欺に関する相談は当事務所へ
仮想通貨詐欺に関する相談は、当事務所へお問い合わせください。
当事務所では、詐欺事案を得意とする弁護士が在籍しており、仮想通貨を含む高額投資詐欺の被害回復に力を入れています。過去の経験と実績を活かして大切なお金の返金請求に真摯に向き合います。仮想通貨の取引が詐欺かどうか自身でわからない場合も、詳しくヒアリングを行なったうえで判断が可能です。
緊急のご相談は電話にて平日10時~22時で受け付けています。LINEでの無料相談は24時間365日受け付けており、時間や場所を選ばずに問い合わせ可能です。
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