SNSやマッチングアプリを通して外国人が日本人に仮想通貨詐欺を行うケースが多発しています。海外の仮想通貨詐欺に遭った際は、詐欺事案を得意とする弁護士事務所へ相談し、返金請求が可能か判断してもらうことが重要です。
仮想通貨詐欺の主な手口と対処法を確認し、被害に遭わないようにしましょう。
海外の仮想通貨詐欺の手口
海外の仮想通貨詐欺の主な手口は、以下5つです。
- SNSやマッチングアプリから勧誘
- フィッシング
- 詐欺サイトへ誘導
- 存在しない取引所
- 偽のアプリに誘導
詐欺師はSNSやマッチングアプリで知り合った日本人に儲かる投資話を持ちかけてお金を騙し取ります。仮想通貨詐欺の被害を未然に防ぐため、手口を確認しましょう。
SNSやマッチングアプリから勧誘
海外の仮想通貨詐欺によくある手口の一つは、SNSやマッチングアプリからの勧誘です。SNSやマッチングアプリで知り合った外国人の詐欺師は、対象者に仮想通貨による投資話を持ちかけてきます。
詐欺師の指示に従い、偽の取引サイトへの登録や入金をしてしまうと、返金されないまま音信不通になる可能性が高まり危険です。スパムメールではなく、詐欺師が直接メッセージを送ってくるため騙されていることに気づきにくい特徴があります。
知り合ったばかりの外国人に、仮想通貨による儲け話や金銭の振込を要求されたら詐欺を疑いましょう。
フィッシング
仮想通貨詐欺の主な手口の一つはフィッシングです。フィッシングとは、詐欺師がクレジットカード会社や銀行になりすまし、詐欺サイトへ誘導し個人情報を盗む手口です。
詐欺サイトにクレジットカード番号や銀行口座を登録すると、詐欺師にお金を騙し取られるリスクが高まります。詐欺師は対象者に考える時間を与えないように緊急性を煽り、仮想通貨による支払いを求めてくる場合があります。
金融機関を名乗る外国人から、WebサイトのURLやメッセージが届いても、ようにしましょう。
詐欺サイトへ誘導
海外の仮想通貨詐欺によくある手口の一つは、詐欺サイトへの誘導です。詐欺師は「未公開サイト」といった巧みな誘いで、仮想通貨の詐欺サイトへ誘い込みます。
詐欺サイトの仮想通貨システムへ投資すると、詐欺師は出金のために保証金や税金などの名目で請求してくる可能性があります。誘導されたサイトで仮想通貨による利益が出ていても、実際は詐欺師が操作する偽のデータにすぎません。
仮想通貨のシステムが巧みに作られたサイトで、手数料として金銭を請求されても安易に支払わないようにしましょう。
存在しない取引所
海外の仮想通貨詐欺によくある手段の一つは、存在しない取引所へ誘導してお金を騙し取る手口です。SNSやマッチングアプリで知り合った外国人が信頼関係を築いたうえで存在しない取引所への登録や投資を促します。
存在しない取引所に投資すると、詐欺師に個人情報を悪用されるだけでなく返金されないまま姿を消す可能性があり危険です。対象者を偽の取引所に誘導するために、複数の詐欺師がチームとなって勧誘するケースもあります。
「絶対に儲かる」といった甘い言葉で存在しない取引所への投資を勧められたら、詐欺を疑いましょう。
偽のアプリに誘導
海外の仮想通貨詐欺によくある手段の一つに、偽のアプリへ誘導する手口があります。詐欺師は、海外の仮想通貨取引所で投資をするように勧誘し、偽のアプリの登録を促します。
偽のアプリで投資をすると資金を出金できないだけでなく、税金や手数料などの名目で費用を請求される可能性が高まり危険です。勧められたアプリ内で個人情報や金融資産に関する情報を登録すると、データが流出し悪用されるリスクもあります。
仮想通貨のアプリを利用する際は、詐欺被害に遭う可能性を低減させるため非公式アプリのインストールは避けましょう。
海外の仮想通貨詐欺の見分け方
海外の仮想通貨詐欺の見分け方は、以下4つです。
- 美男美女のプロフィール画像を使用している
- 外部サービスへ誘導する
- 恋愛感情を利用する
- 金融庁への登録がない
詐欺師はSNSやマッチングアプリで知り合った対象者の感情を利用し、投資をするように仕向けます。早い段階で被害に気付き詐欺を防ぐためには、海外の仮想通貨詐欺の見分け方を把握しておきましょう。
美男美女のプロフィール画像を使用している
SNSやマッチングアプリで知り合った外国人が美男美女のプロフィール画像を使用している場合は注意が必要です。詐欺師は美男美女のプロフィール画像を使用して対象者へ近づき、投資話を持ちかけてお金を騙し取ります。
対象者を騙すため容姿だけでなく、仮想通貨で儲けている様子を投稿するケースも多く見受けられます。SNSの情報のみを信じてしまうと、詐欺被害に遭うリスクが高まり危険です。
美男美女を装う外国人から投資を勧められても、安易にお金を支払ってはいけません。
外部サービスへ誘導する
SNSやマッチングアプリで知り合ったばかりの外国人が外部サービスへ誘導してきた場合、詐欺の可能性があります。詐欺師は「簡単に儲けられる」といった甘い言葉で対象者を誘惑し、実在しない投資スクールの外部サービスへ誘導します。
実在しない投資スクールを通じて出資すると、税金や手数料などの名目で金銭を要求されるリスクが高まり危険です。
マッチングアプリの利用規約では、外部サービスへ誘導する行為を禁じている場合があります。詐欺の疑いがある行為を受けた際はサイトやアプリの運営会社に報告しましょう。
恋愛感情につけ込む
知り合ったばかりの外国人が、恋愛感情を利用して投資を勧めてきたら注意が必要です。詐欺師は恋愛感情を利用して対象者を信じ込ませると、金銭問題で困っている話を持ちかけ同情を買いお金を騙し取ります。
相手を信用して金銭を支払った途端に連絡が取れなくなり、詐欺師が姿を消す可能性があるため危険です。詐欺のなかには数ヶ月から数年かけて行われるケースもあり、時間の経過で詐欺師を信用してしまう場合もあります。
一度も直接会っていない相手を安易に信じてお金を支払わないようにしましょう。
金融庁への登録がない
金融庁への登録がない海外の仮想通貨サイトは、詐欺の疑いがあります。投資サイトの運営業者が海外に所在する場合でも国内で仮想通貨取引サービスを行う際は金融商品取引業への登録が必要です。
登録のない海外の仮想通貨取引所には送金せず、金融商品取引業へ記録されている業者か確認することが重要です。仮想通貨取引所を名乗っていても、金融庁から警告を受けている業者である際は無登録の可能性が高いため利用は避けましょう。
海外の仮想通貨詐欺に遭った際の返金方法
海外の仮想通貨詐欺にあった際の返金方法は、以下の4つです。
- 振り込め詐欺救済法を利用する
- 訴訟を提起する
- 海外の専門機関へ相談する
- 弁護士事務所へ相談する
詐欺師から返金を受けるためには、相手の本名や住所などを調べる必要があり迅速な対応を取ることが重要です。詐欺被害に遭った場合の返金方法を確認し、被害の解決を目指しましょう。
振り込め詐欺救済法を利用する
海外の仮想通貨詐欺に遭った際の返金方法の一つに、振り込め詐欺救済法の利用があります。振り込め詐欺救済法とは、詐欺師の口座に滞留する被害金の支払い手続きを定めた法律です。
詐欺師との金銭の授受に国内の口座が利用された場合は、振り込め詐欺救済法により返金を受けられる可能性があります。振り込め詐欺救済法を利用して返金を受けるには、入金先の金融機関を訪ねて、本人確認書類や申請書等の資料を提出します。
詐欺師の口座に滞留金がない場合は、振り込め詐欺救済法を利用しても返金を受けられないため注意しましょう。
訴訟を提起する
海外の仮想通貨詐欺に遭った際の返金方法の一つに、訴訟を提起する方法があります。SNSやマッチングアプリでの情報以外に、相手の本名や住所などを調べて海外の詐欺師が住んでいる国で裁判を起こします。
訴訟を提起するには、詐欺被害の根拠となる事実の立証が必要です。裁判所に提出する書面の作成や口頭弁論期日の対応も複雑かつ専門的であるため、弁護士への依頼をおすすめします。
海外の仮想通貨詐欺に遭った場合、弁護士へ依頼すると訴訟を提起する際の手続きを迅速に行ってくれます。
海外の専門機関へ相談する
仮想通貨詐欺に遭った際の返金方法の一つは、海外の専門機関への相談です。詐欺被害の多いアフリカでは、経済金融犯罪委員会という機関が多くの国の被害者へ返金対応を行っています。
海外の専門機関を通じて返金請求を行うためには詐欺師が居住する国を特定しなくてはなりません。詐欺師の居住する国が特定できれば、海外の金融犯罪に関する機関を通じて返金を受けられる可能性があります。
中国やタイでは、海外の仮想通貨詐欺における相談可能な専門機関が極めて少ないため、返金請求は困難がともなうでしょう。
弁護士事務所へ相談する
海外の仮想通貨詐欺に遭った際の有効な返金方法は、弁護士事務所への相談です。弁護士事務所へ相談すると訴訟や返金対応などの手続きを迅速に行なってくれます。
仮想通貨詐欺に遭った場合、相手に対して訴訟や返金請求を行うためには、膨大な時間とコストが必要です。法律の専門家である弁護士に依頼すると、被害者は複雑な手続きの負担を軽減できるでしょう。
詐欺被害に遭った際は詐欺事案を得意とする弁護士事務所へ相談し、返金請求が可能か判断してもらうことが重要です。
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海外の仮想通貨詐欺の返金請求は、ぜひ一度当事務所へご相談ください。当事務所には、詐欺事案を得意とする弁護士が在籍しているため、返金請求できる可能性があります。
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