近年、Facebookで広告詐欺が増加し、問題視されています。
当記事ではFacebook広告詐欺だけでなく、ほかのトラブルの特徴も含め解説しています。手口と対策を把握して被害防止に努めてください。
Facebookで詐欺に遭った際は、専門家に相談して迅速かつ適切な行動を取り被害回復を目指しましょう。
Facebookに潜む代表的な詐欺の手口
Facebookに潜む代表的な詐欺の手口は、以下の5つです。
- 偽広告詐欺
- 投資詐欺
- フィッシング詐欺
- 乗っ取り被害
- ネットワークビジネス勧誘
Facebookは実名登録で旧友や知人とつながりやすいメリットもある反面、近年は偽広告詐欺を中心とした悪徳商法が散見されます。知人との交流の場で詐欺に遭わないように注意してください。
詐欺被害を防ぐためによくある手口を確認し、類似する場面に遭遇した際は無視しましょう。
偽広告詐欺
Facebookでは偽広告詐欺の被害が多発しており、注意が必要です。偽広告詐欺は大きく分けて2種類あります。
- 有名人なりすまし広告詐欺
- ネットショッピング詐欺
「有名人なりすまし広告詐欺」では実業家の前澤友作さんや堀江貴文さんなどの写真が無断使用され、ニュースになりました。詐欺師は有名人がサービスを提供しているかのように見せかけて集客し、ユーザーに課金を要求します。
大手企業を模倣したネットショッピング詐欺も悪質です。有名企業に似せた偽サイトで格安商品を注文したが、品物が届かないという被害が続出しています。
Facebookには不正広告も多く、有名人や大手企業を名乗っているからと言って信用してはいけません。
投資詐欺
Facebookに潜む詐欺師は、投資詐欺を企んでいる可能性があります。投資に興味を持つ利用者が多いFacebookはターゲットを見つけやすく、詐欺の手段に使われるため注意が必要です。
詐欺師はFacebookで親しくなったターゲットを偽の投資サイトへ誘導します。実際は運用していない偽サイトで利益が出ているように見せかけ、ターゲットが出金しようとすると、税金や保証金名目で送金を求める流れが一般的です。詐欺師は絶妙なタイミングで言葉巧みに声かけをするため、ターゲットは相手を信頼します。
SNSで知り合った相手を安易に信用してはいけません。付き合いが浅い相手から投資や儲け話が出ても応じないようにしましょう。
フィッシング詐欺
Facebookではフィッシング詐欺の被害も散見されており、要注意です。悪徳業者はフィッシング詐欺でインターネット利用者のさまざまな情報を盗みます。
Facebookを利用したフィッシング詐欺はログイン情報を盗み取ることを目的としているようです。詐欺師は「何者かがログインを試みた」と警告を出します。警告文内にあるリンクをユーザーにクリックさせ、ログインページにアクセスさせます。入力された情報を悪用してターゲットのアカウントへ侵入する手口です。
偽ログインページは公式サイトと比べても色使いや仕様が酷似していて、見極めが困難です。
怪しい警告文が出た際は、Facebook自体からのメールかを慎重に判断しましょう。
乗っ取り被害
乗っ取り被害もFacebookでは相次いでいます。乗っ取りされた際の被害は以下のとおりです。
- なりすまし
- 個人情報の流出
- 金銭的な被害
乗っ取り犯はアカウント所有者になりすまします。乗っ取り被害に遭うと、被害は自身だけではなく、Facebook上の友達にも広がる恐れがあり危険です。
詐欺師は乗っ取った際に基本情報を書き換えてコミュニティに参加し、メンバーが好みそうな趣味や旅行などの写真を投稿します。投稿に興味を持った友達を詐欺へ誘導したり、悪質なメッセージを送りつけて金銭トラブルに巻き込んだりする手口も常套手段です。
乗っ取り犯の悪事はすべて自身の行動と誤解されてしまうことも多く、迅速に対処しなければなりません。Facebook乗っ取り被害は複数人での報告が有効な場合があります。できる限り多くの友達にFacebook詐欺に遭っていることを打ち明け、報告の協力をしてもらいましょう。
ネットワークビジネス勧誘
ネットワークビジネスの勧誘は、Facebookに潜む詐欺師の狙いの一つです。ネットワークビジネスのうちマルチ商法やねずみ講と呼ばれる手口は、参加者が紹介料やマージンを目的に連鎖的に会員を増やす違法な手段です。最終的に破綻する配当法のため法律で禁止されています。
詐欺師はFacebookを通して知り合ったターゲットに目的を伝えず、勧誘狙いのセミナーやLINEグループへ招待します。メッセンジャーを通してやり取りを重ね、信頼関係を築いたあと勧誘されるケースにも要注意です。
組織に加入すると、自身が儲けるために会員を増やさなければなりません。無理やりの勧誘は友人をなくす可能性があり、結果がともなわなければ稼ぐどころかストレスも増大します。
紹介料に引かれ知人をネットワークビジネスに勧誘すると、知らないうちに詐欺に加担する可能性があるため注意しましょう。
悪質な詐欺広告の特徴
Facebookでの悪質な詐欺広告の特徴は以下の3つです。
- 有名人になりすましている
- 大手企業を名乗っている
- 高級品を激安価格で販売している
悪質な広告詐欺は虚偽の内容であるにもかかわらず、有名人や大手企業のネーミングを無断使用していることが大半です。初見で「面白そう」「安そう」と思っても、すぐにとびつかないことをおすすめします。
有名人になりすましている
Facebookの悪質な詐欺広告は有名人の写真を無断使用し、なりすましているという特徴があります。SNS経由で著名人を名乗る人物から、投資や勉強会に誘われるトラブルは近年急増しているため警戒してください。
セールスページの口コミを読み、名の知れた有名人が指南するならと安易にサービスを利用する被害者が目立ちます。広告塔有名人の影響力でアシスタントを名乗る人物から振込を求められても不審に思わないユーザーが多いようです。「もっと利益率が高い投資がある」と次々に追加入金を催促されます。
詐欺師は有名人が主宰しているという先入観でターゲットを安心させますが、簡単に広告を信じてはいけません。
参考:SNSをきっかけとして、著名人を名乗る、つながりがあるなどと勧誘される金融商品・サービスの消費者トラブルが急増-いったん振込してしまうと、被害回復が困難です!-|国民生活センター
大手企業を名乗っている
Facebook上の大手企業を名乗る詐欺広告にも注意してください。
SNSの広告がきっかけで大手百貨店を名乗る偽サイトに誘導され、偽物を購入した被害例が多く寄せられています。通販サイトには大手百貨店の名前があり、ロゴマークも酷似したものが用いられているため、初見で見破ることは困難です。
百貨店がブランド品を大幅に値下げするセールを行うことは通常はありません。商品を注文する前に販売サイトを隅々までチェックし、怪しい点がないか確認することをおすすめします。
高級品を激安価格で販売している
Facebook詐欺では、高級品を激安価格で販売しているサイトにも要注意です。
悪徳業者は期間限定セール広告でターゲットの関心を引きます。高級品が8〜9割引で大幅な値下げが行われているサイトは、詐欺を疑ってください。
支払い方法にも注意が必要です。代金引換で商品を注文した場合、宅配業者への支払い完了後に詐欺が発覚しても、返金は難航するでしょう。トラブルに巻き込まれないためにも、商品購入の際は慎重になったほうが賢明です。
参考:百貨店の名称をかたる偽通販サイトにご注意ください!-「高島屋」などの大手百貨店がかたられています-|国民生活センター
Facebook詐欺に遭わないための対策
Facebook詐欺に遭わないための対策は、以下の6つです。
- 運営元を確認する
- むやみに個人情報を入力しない
- クリックやダウンロードには慎重になる
- セキュリティを強化する
- 知らない相手からの友達申請に注意する
- 要注意人物の特徴を把握しておく
複雑化している手口に騙されないように、詐欺に遭わないための対策を把握しておいてください。
運営元を確認する
Facebookで詐欺に遭わないために、不審な広告やサイトを見つけた際は運営元を確認したほうが無難です。
有名人が広告塔のビジネスや大手百貨店を名乗る激安ショッピングサイトは、好奇心がかきたてられます。表面上は真っ当なサービスに見え利用したくなる気持ちもわかりますが、詳細の確認が必須です。
運営元が曖昧だったり、通販事業を行う際に必要な特定商取引法の記載がなかったりと抜けが散見されています。運営元の記載を確認し、偽サービスを見分けてください。
むやみに個人情報を入力しない
Facebook詐欺に遭わないためには、むやみに個人情報を入力してはいけません。
Facebookをかたった怪しいメッセージで、パスワードやクレジットカード情報が求められることがあります。メールには正当に見える理由が書かれているかもしれませんが、個人情報を抜き取ろうとする詐欺である可能性が高いため、注意が必要です。
個人情報の入力が求められても、メールは返信せず、Facebook運営に報告してください。
クリックやダウンロードには慎重になる
Facebook詐欺を避けるために、クリックやダウンロードには慎重になったほうが賢明です。
メールが届いても、Facebook自体から送信されたかを必ず確認しましょう。受信メールにリンクや添付ファイルが添えられていても、安易にクリックしてはいけません。クリックすることで別サイトへ誘導され、個人情報が抜き取られる可能性があります。
ダウンロードの際にSNSのログイン情報を入力させる手口にも注意が必要です。Facebookを名乗る怪しいメールが来た際は、内容を鵜呑みにせず警戒したほうが賢明です。
セキュリティを強化する
Facebook詐欺に遭わないために、セキュリティを強化してください。
- 同じパスワードを使用しない
- 二段階認証をする
- ログインアラートをオンにする
パスワードは複数のサイトで共有せず、定期的に変更するように心がけましょう。Facebook設定から二段階認証を有効にできます。
二段階認証では不正アクセスの際に特別なログインコードの入力を求められ、アラートをオンにすることで管理者本人に通知が届きます。知人との交流の場であるFacebookで詐欺に遭わないよう、自己防衛してください。
知らない相手からの友達申請に注意する
Facebook詐欺では知らない相手からの友達申請に注意が必要です。
不審なアカウントを承認することでトラブルに巻き込まれる可能性があるためです。Facebookは実名制であるがゆえ、詳細な個人情報を登録している方も多くいます。
知らない人物を招き入れることで、個人情報が見られるだけではなく、偽サイトやフィッシングへ誘う詐欺メールが送られる可能性があり、要注意です。面識がない相手からの友達申請には慎重になりましょう。
要注意人物の特徴を把握しておく
Facebook詐欺を回避するために、要注意人物の特徴を把握しておくことも重要です。
Facebookで詐欺をはたらく人物には共通点があります。アイコンが美人やイケメンで、お金持ちをアピールしているプロフィールには警戒したほうが無難です。
要注意人物は日本人に限らず、外国人も散見されています。極端に投稿が少ない、共通の友達がいないなど不審点が見られる場合は、相手から接触があっても応じないようにしましょう。
Facebookで詐欺に遭った際の対処法
Facebookで詐欺に遭った際の対処法は、以下の3つです。
- 運営元へ通報する
- 警察へ被害届を提出する
- 弁護士に相談する
犯人が姿を消してしまう可能性があるFacebookの詐欺被害は、迅速に行動することが重要です。対処法を確認し、被害に気が付いた場合はすぐに適切な窓口へ相談しましょう。
運営元へ通報する
Facebookで詐欺に遭った際の対処法は、運営元への通報です。詐欺被害に遭った際に犯人を運営元へ報告すると、相手のアカウントを停止できる可能性があるため活用してください。
Facebook運営側による調査で詐欺師の違反行為が確認されると、対象アカウントに警告が送られます。悪質な詐欺行為が確認されたアカウントは、警告を介さずに停止処分となるケースがあります。
同じ詐欺師からの被害者を増やさないためにも、必ず運営元へ通報しましょう。
警察へ被害届を提出する
警察へ被害届を提出すると、Facebookの詐欺を対処できる可能性があります。警察の捜査で詐欺師が特定されると、返金請求して被害を回復できる確率が高まるためです。
被害届と証拠を警察へ提出し、審査の結果刑事事件として認められると捜査が開始されます。刑事事件と認定されるには十分な証拠が必要なため、Facebookで詐欺師とやり取りした記録は手元に残しておきましょう。
被害届の提出方法がわからない場合は、警察相談専用窓口「#9110」に問い合わせると詳細を教えてくれます。
弁護士に相談する
Facebookで詐欺に遭った際の対処法は、弁護士への相談です。被害者個人では難易度の高い交渉や訴訟も、弁護士に頼むとスムーズな手続きが可能です。
詐欺師が返金請求に応じるかは任意であり、多くの素人は無視されます。返金請求してきた相手が弁護士であると、訴訟を恐れる詐欺師から返金される可能性が高まります。
交渉で解決せず訴訟に移行した場合も、弁護士に依頼すれば手続きを一任できて時間と手間が省ける点がメリットです。
最近はオンライン面談で場所を問わず相談できる環境が整っており、地方からでも利用しやすい事務所が多数あります。弁護士の専門分野は多岐にわたるため、SNS詐欺被害に特化した事務所への依頼をおすすめします。
忙しい方でも泣き寝入りせず被害を回復できる可能性があるため、Facebookで詐欺に遭った場合は弁護士を頼りましょう。
Facebookの詐欺被害は当事務所まで
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