著名人になりすました投資詐欺の被害が急増しています。被害の相談先にお悩みではありませんか。
本記事では、悪質な手口と詐欺被害に遭わないための対策を紹介します。
被害に遭ってしまった方は、返金相談先もあわせて確認しましょう。適切な専門家へ相談することで、被害金回収が可能です。
著名人を装う投資詐欺の手口
著名人を装う投資詐欺の手口は、次の4つです。
- 著名人になりすました広告を使う
- 著名人を装ったアカウントへ誘導する
- 利益が出たように見せかける
- 特別扱いする
著名人の知名度を悪用して、一般人を騙す投資詐欺が急増しています。インターネット上では簡単に他人になりすますことが可能なため、正しい情報であるか精査しなければなりません。
著名人になりすました広告を使う
著名人を装う投資詐欺手口の一つが、なりすまし広告です。なりすまし広告は、有名人のライブ配信やSNS上の動画を切り取って勧誘文句を付け足し、いかにも本人が発言しているかのように加工されています。
著名人のなりすまし広告を使うことにより「有名な人が言っているから大丈夫だ」と騙されやすいため、注意が必要です。なりすまし広告では、金融や投資、経済に精通する人やお金持ちで有名な社長や芸能人を利用した被害が報告されています。
動画や画像の加工技術やツールも向上し、特別な知識がなくとも簡単になりすまし広告が作れてしまう時代です。知名度のある著名人だからといって安易に信用してはいけません。
著名人を装ったアカウントへ誘導する
著名人を名乗る相手から投資を持ちかけられ、SNSアカウントへ誘導された場合は、詐欺の可能性があります。誘導先のアカウントとして、被害が圧倒的に多い連絡ツールがLINEです。
LINEグループへ招待されてからは、囲い込みが始まります。囲い込みとは、投資意欲を沸かせるための工作のことです。利益を上げたという人物の成功体験や実績を見せる手法が多く使われるため注意してください。
やり取りを長期間続けるほど、囲い込みが加速し詐欺に気づくことが遅れてしまいます。著名人を名乗る相手からLINEをはじめとするSNSアカウントへ招待されても、詐欺の可能性があるため連絡先を交換することはおすすめできません。
利益が出たように見せかける
著名人を装う投資詐欺では、利益が出たように見せかける手口があります。著名人のなりすまし広告やアカウントを使ってターゲットを集めたあとは、投資専用ツールやサイトに登録するよう促すケースが大半です。詐欺師は投資資金を多く引き出すために、紹介したツールやサイトで儲けが出たように見せかけるケースが多数報告されています。
利益を信じて投資額を増やしてしまう方が多いため、被害が高額になりやすく非常に危険です。出金を依頼してもはぐらかされたり、連絡が取れなくなったりして初めて詐欺に気づく方も少なくありません。
素性の知れない相手から勧められた投資ツールは、詐欺の可能性を考え利用しないことが一番ですが、使用する際は必ず安全性を確かめてください。
特別扱いする
著名人を装う投資詐欺では、特別扱いをする手口に警戒が必要です。
知名度や知識のある有名人から「あなただけに」「才能がある」と特別扱いをされた場合、相手は著名人になりすました詐欺師の可能性があります。著名人からの特別扱いで有頂天になり、投資話に乗せられてしまう被害が多発しているため、注意してください。
「元本は必ず保証される」「絶対儲かる投資方法」など断定的表現を使った勧誘文句の場合、詐欺である可能性を考えましょう。投資にはリスクがあるうえ「あなただけに教える」と特別扱いをする相手は詐欺師の可能性があり危険です。
インターネット上ではなりすましが簡単にできるため、情報を見極めて相手を疑う気持ちを持たなければなりません。見分け方が難しく、被害が高額になりやすい著名人を装う投資詐欺に遭わない方法をあわせて確認しておきましょう。
著名人を装う投資詐欺に遭わないためには
著名人を装う投資詐欺に遭わないために、次の3つのポイントを確認してください。
- 公式アカウントの発信を確かめる
- 振込口座に不審点がある場合は警戒する
- 金融庁の登録業者か確認する
被害を最小限にするためには、可能な限り早い段階で詐欺だと気づく必要があります。見分けるポイントを確認し、著名人を装う投資詐欺から身を守りましょう。
公式アカウントの発信を確かめる
著名人を装う投資詐欺に遭わないためには、公式アカウントの発信を確かめることが有効です。本当に著名人本人からの発信情報であるか次のSNSを確認してみましょう。
- X
- 所属事務所の公式ページやアカウント
公式にSNS運営会社から認められているアカウントであれば、認証マークが表示されています。SNSによっては一般人でも認証マークを得られる場合がありますが、公式アカウントを見極める一つの指標として参考にしてください。
著名人を装う投資詐欺では「公式では発信していない」と謳う手口がよく使われるため、詐欺師の言葉に惑わされないよう注意しましょう。著名人になりすました投資詐欺から身を守るためには、公式アカウントや所属事務所の発信などの外部から集められる情報を優先すべきです。
振込口座に不審点がある場合は警戒する
著名人を装う投資詐欺に遭わないために、振込口座に不審点がないか確認してください。指定された振込口座に以下の点がある場合は、詐欺の可能性を考えましょう。
- 個人名義の口座
- 指定する振込口座を頻繁に変更
詐欺師は身元がわからないよう、自身とは関係のない他人の個人口座を使うケースが大半です。背景には、個人口座売買といった別の犯罪行為も潜んでいます。詐欺師は実態発覚を防ぐために、振込口座を毎回変えていたという事案も報告されているため警戒してください。
国民生活センターのホームページでは、投資取引目的での個人口座への振り込みは行わないよう注意喚起されています。
参考:被害回復は困難!SNS上で著名人を名乗る投資話の勧誘に注意|国民生活センター
不審点に当てはまる振込口座であった際は、専門機関へ相談してみましょう。
金融庁の登録業者か確認する
著名人を装う投資詐欺への対策として、金融庁の登録業者か確認することが挙げられます。日本で投資代理業を行うためには、金融商品取引法第29条に基づく登録を受けなければなりません。投資勧誘してきた相手が金融庁に登録がない場合は、不正に投資代理業を行なっている業者だと疑われ非常に危険です。
著名人を装う投資詐欺に遭ったケースでは、無登録業者による被害がほとんどです。投資話を持ちかけられた際は、金融庁のホームページで登録業者であるかを確認してください。
過去に金融庁から警告を受けた危険な業者についても公表されています。著名人になりすました投資詐欺に遭わないために、金融庁の登録業者であるか、注意喚起はされていないかを確認しましょう。
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著名人を装う投資詐欺の返金相談先
著名人を装う投資詐欺の返金相談先を5つ紹介します。
- 金融機関
- 消費生活センター
- 金融サービス利用者相談室
- 警察
- 弁護士
詐欺師は犯行後に行方をくらますケースが多く、証拠が掴みづらくなるため、返金のためには迅速な対処が必要です。
金融機関
著名人を装う投資詐欺の被害から返金を望む場合は、金融機関へ相談しましょう。振り込め詐欺救済法の適応になる可能性があります。振り込め詐欺救済法とは、詐欺師の利用口座に残っているお金を被害回復分配金として被害者に支払うという法律です。
犯罪行為で振込先として使用された口座にお金が残っていなければ分配金が受け取れないという点に注意しなければなりません。被害金をできるだけ多く取り戻すためには、早急な金融機関への連絡が必要です。
著名人を装う投資詐欺に遭ってしまった際は、振り込め詐欺救済法の適応になるか金融機関に速やかに相談してください。証拠が不十分であったり、被害回復分配金が得られなかったりする場合には、ほかの専門家もあわせて相談してみましょう。
消費生活センター
消費生活センターも、著名人を装う投資詐欺の相談先として有効です。
消費生活センターに設置されている相談窓口では、被害回復のためのアドバイスが受けられることに加え、必要に応じて公的機関に繋いでもらえます。
被害金回収を成功させるためには、適切な機関と専門家への相談と迅速な対処が必要です。連絡や相談に手間取ることで、被害金を回収できない可能性が高くなってしまいます。
被害回復のために何をすればいいかわからないという方は、気軽に利用できる消費生活センターへ相談してみましょう。
金融サービス利用者相談室
著名人を装う投資詐欺の被害には、金融サービス利用者相談室への相談も検討してください。金融サービス利用者相談室は、金融庁が運営するお金のトラブルを専門に扱う相談窓口です。平日10時〜17時まで電話相談が可能で、ウェブサイトでは24時間受け付けています。
金融庁のホームページでは、著名人を装う投資詐欺について注意喚起がされています。
参考:SNSやマッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください!
同様の被害相談が集まっている可能性が高いため、返金請求を考えている方は金融サービス利用者相談室へ相談してみましょう。
警察
著名人を装う投資詐欺の被害から返金を目指す方は、警察へ被害届を提出してください。警察に被害届を提出することにより、詐欺事件の捜査が開始され、詐欺師を特定し悪質な行為を止めさせられる可能性が高まります。
被害届が受理されるためには、詐欺を証明する証拠が必要不可欠です。詐欺師とのやり取りや振込明細などは必ず残しておきましょう。
被害届が受理されたことで返金が受けられたケースがあるため、請求を考えている方は警察へ相談してください。
弁護士
著名人を装う投資詐欺に遭い、返金請求を行いたい方の相談先には、弁護士が最もおすすめです。弁護士は、返金請求に必要な書類作成から法的手続き、直接交渉まで引き受けられます。
弁護士が被害者の代理で行える内容は、以下のとおりです。
- 詐欺師の特定
- 詐欺の証拠収集
- 被害金請求や交渉
- 法的手続き
返金請求に必要な手続きは、法律の専門家である弁護士へ任せることでスムーズに進みます。詐欺師は犯行後、逃亡するケースが大半です。詐欺師が逃亡している場合でも弁護士への依頼は可能ですが、できる限り証拠が残りやすい被害発覚直後の相談をおすすめします。
弁護士はそれぞれ得意分野があるため、依頼をする際は著名人になりすました詐欺に強い事務所へ相談しましょう。
詐欺師は被害者が素人だとわかると、高圧的な態度で返金に応じないケースが大半です。個人でも請求や交渉、場合によっては裁判も可能ですが、時間も労力も注ぐことになります。個人での交渉や請求手続きに不安がある方は、弁護士への相談が安心です。
著名人を装う投資詐欺の相談は当事務所へ
著名人を装う投資詐欺の相談は、当事務所へご相談ください。
ご相談は無料であり、LINEやメールで受け付けています。正式に着手するまでは何度ご利用いただいても相談料は必要ありません。
詐欺師は被害に気づかれると姿を消すケースが大半です。相手の居場所がわからない場合でも、弁護士が身元特定から力になります。
著名人を装う投資詐欺の被害に遭われてお困りの方は、ぜひ一度当事務所へご相談ください。